すき間時間に英語学習

 何度もどっぷりつかって時間をかけてマスターしていくということは大切ではありますが、ちょっとしたすき間時間を使ってというのも、力をつけていく上ではこれも大切だと思います。

 英語は、基本、発音できない単語は聞き取ることも意味を理解することもできないというのは経験的にも当たり前で、導入としては音だけで学ぶというのもありだとは思いますが、私は文字からの学習も同時進行でやるべきだと考えます。

 少し話がそれてしまいますが、英語教育を幼児からやるべきだという考えは、私は反対派です。確かに音声に関しては、できるだけ早い時期に英語に触れるというのは、後の発音などに影響するということは間違いないとは思います。でも、文法の習得に関しては、第一言語を習得した後では、私は幼児よりも大人の方が第二言語以降の言語習得は速いと見ています。この話はまた別の機会にしていきたいと思いますが、そうした意味からも文字で学べる教材を今回は紹介したいと思います。

 今はスマホの時代ですから、メールの通知が来ますと、少しでも確認はしますよね。なので毎日確実にメールで配信されるメルマガで習慣づけるしかけを作ります。 

www.mag2.com 配信は平日のみですが、登録すると夕方の決まった時間に送られてきますので、すき間時間学習にはもってこいです。

 因みに、ラインでもFacebook毎日1分!英字新聞 - 製品・サービス - 写真4件 | Facebook)でも毎日見ることができます。

 過去の記事もサイト(毎日1分!英字新聞 by アカデミアジャパン株式会社 | 英語の学習に一番良いのは英字新聞を読むこと。TOEIC、TOEFL対策にも最適!さあ、一緒に英字新聞を読みましょう!)

ので、毎日1本だけですがニュースの確認と共に購読するのも良いのではないかと思います。

 内容は時事英語なだけに単語は難しいものが多いですが、解説が丁寧ですので、かなりお薦めです。何より無料で手軽に文字に触れることができますので早速スタートしてみるのはいかがでしょうか。

英語の教材選びの落し穴

 これまでいろいろな英語教材に触れて来ましたが、残念ながらこれが良いという万能な教材はそうそうあるものではありません。

 これは経験からですので、中にはそうではないという人もいるのかもしれませんが、CDを聞くだけで英語がペラペラになるという教材は、ほぼほぼ信用しない方が良いと思います。もちろん、既に英語がある程度できる人が音声教材で力を付けるというのは、効果的であるのかもしれませんが、理解を伴わない聞き流しで言語習得するということは理屈的にもまずありえません。ただ、しっかり意味や場面を理解して、再生速度を倍にしたりしてリスニング力を上げるなどという工夫がなされているような教材は、ある程度の効果は見込めます。ただ、これも教材の内容にもよりますが、初心者向けではお薦めはできません。

 いずれにしても、英語を身につけたいという場合には、英会話に限定するのであれば、短期でも留学が一番。それが叶わないならば、英会話学校、あるいはオンラインでの英会話講座などが手っ取り早い。しかし、これには結構なお金がかかってしまいます。

 お金を抑えつつ、時間をかけて良いというのであれば、私のお薦めはNHKの語学番組です。初心者であれば、基礎英語1からスタートしても良いと思います。少なくとも中学校1年生の教科書からスタートするよりはかなり良いです。それぞれのレベルに応じた語学番組が用意されていますので、テキストを活用しながら勉強していくというのが王道だと思います。少なくとも、初心者がCDやDVDで高いお金を払って教材を買うということは絶対に避けた方が良いと思います。

 ちょっとした英会話を楽しく教養の範囲でしかも無料でという方は、YouTube

www.youtube.comが手始めとしてはお薦めです。

 英語の習得には、確かにある程度のお金と時間をかけていく必要はあるというのは、私の結論ではありますが、成果を急ぐあまり、変なところに投資をしてしまうと、思わぬところで浪費となってしまいますから、特に初心者の場合はできるだけ、お金をかけずに、しっかりと自分にぴったり合う教材選びに時間をかけるべきだと思います。そこで力をある程度つけてから、あくまで英会話が目的であれば、短期留学や対面授業が可能な学校やオンライン講座などにお金をかけていく方が、間違いないと思います。

英語学習の目的は何?

 英語の学習については、ここで改めてノウハウを紹介するまでもなく、様々な方法がいろいろなサイト、書籍、ラジオ等の電波で取り上げられています。学習方法はそれぞれにあった好みのやり方、予算でやるのが良いということなのでしょうが、私なりに少し整理したいと思います。

 その前にそもそも何のために英語を勉強するのかという、そこが整理されなければいろいろ遠回りをしてしまうことになりますので、哲学的なことを少し考えるところからスタートしたいと思います。

 英語を勉強したい、この一言は何でもないように聞こえますが、かなり漠然としています。例えば英語を音楽に置き換えるとわかりやすい。音楽を勉強したいと言ったら、そのスケールのでかさははかり知れません。ジャンルでいけばクラシック、ロック様々ですし、そもそも楽器を弾きたいのか、歌をうたいたいのか、作曲したいのか、歌詞をつくりたいのか。切り口を何にするかでそのアプローチが変わってきます。ただ、音楽をやりたいと言った時に、じゃあ何からスタートするかというと、正攻法でいけば基本中の基本として楽譜からということになるんじゃないかと思うわけです。

 英語も同様で、じゃあスタートはアルファベットからというのと同じです。でも、英語で何をしたいのか、観光?会話?受験?これによって全くアプローチの仕方が変わってきます。もちろん、正攻法で中学校1年生の教科書からということでやっていっても良いとは思いますが、ご存じのとおり、日本の学校英語では昨今は若干の改善がなされてきているとは言えども、中高6年間かけても概ね『しゃべれない』結果には、劇的な変化は起きていません。それはいわば当然といえば当然で、そもそも学校の英語教育は大学受験に代表される受験をそもそもの主たるターゲットとしているため、英会話ができなくても、それほど困ったことにはならないわけです。

 繰り返しとなりますが、音楽でも、ギターを弾きたい、ピアノを弾きたいということだけでも全くそのアプローチが異なるのと同様に、英語も英会話がゴールなのか、海外旅行がゴールなのか、受験がゴールなのかでアプローチを変えなければ、ゴールに辿り着くには遠回りをしなければならなくなること、英語学習を始めるにあたってはこのことをまず押さえておくことが大切だと思います。